せんきん かぶとむし
せんきん(栃木県さくら市)
普通酒(精米歩合50%:山田錦)
特定名称酒と距離を置く酒造「せんきん」。ゆえに普通酒に分類されるが、そのスペックは純米大吟醸酒。夏限定の人気酒で、アルコール度を14度に抑えた生酒。暑さを吹き飛ばすような甘酸っぱさが特徴で、冷やせば何杯でもすいすいいける。
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せんきん(栃木県さくら市)
普通酒(精米歩合50%:山田錦)
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萩野酒造(宮城県栗原市)
純米吟醸(精米歩合50%:美山錦)
毎年人気の夏酒が、今年も7月21日に発売された。ややガス感が残る爽やかさと、心地よい甘酸っぱさが心地よい。
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西山酒造場(兵庫県丹波市)
純米大吟醸(精米歩合50%:山田錦)
数々の国際的品評会で好成績を収め、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」でも最高金賞を受賞。ワインの権威ロバート・パーカー氏が、
清酒史上最高得点となるパーカーポイント92点をつけた銘酒である。華やかな香りと繊細な味わいが特徴の、小鼓のフラッグシップ。
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蜻蛉は古語で「秋津(あきづ)」という。恐らく「秋」に「出ずる」がくっついたものだろう。古事記に、雄略天皇が吉野宮御幸の折、蜻蛉が腕に噛みついた虻を捕まえて飛び去ったことから、国名に勇敢なるその名を負わせ、「蜻蛉島(あきづしま)」と呼んだとある。
古事記に8年遅れて成立した日本書紀においては、初代神武天皇の項で、国見の折に「蜻蛉の臀呫(となめ)の如」と国を形容したとある。つまり、国の形が蜻蛉の尾つながりのような形をしているところから、初めて大和の国に「蜻蛉島」の名がついたと。
俳句で詠まれる蜻蛉は、季節柄、たいがいはアカネトンボであり、その一種、アキアカネである。アキアカネは、赤とんぼの代表種で、正岡子規が
赤とんぼ筑波に雲もなかりけり
と詠んだ、アレである。田の神の使いであり、盛夏に山に赴き、収穫の季節になると赤く染まって戻ってくる、生命力の強い蜻蛉である。
子規は、日清戦争の最中にこれを詠み、勝虫とも呼ばれる蜻蛉の本意をとらえたのである。それは、「かげろう(蜻蛉)」に成り果てた生物の、復権の時であった。
しかし、勝利に酔いしれる時は短し。
夕焼小焼のあかとんぼ 負われて見たのはいつの日か
山の畑の桑の実を 小籠につんだはまぼろしか
十五でねえやは嫁にゆき お里のたよりもたえはてた
夕やけ小やけの赤とんぼ とまっているよ竿の先
(三木露風作詞 山田耕筰作曲)
童謡に馴染んだ現在、「赤とんぼ」の響きには郷愁がある。その郷愁をまとって開けるボトルは、蜻蛉ラベルで有名な「いずみ橋」。ほどよい苦みが、夏の疲れを忘れさせてくれる。
▶ いづみ橋 とんぼラベル
▶ 蜻蛉(末成歳時記)
▶ 赤とんぼ筑波に雲もなかりけり
長い梅雨が明けると同時に猛暑の日々が始まり、朝から大音響で蝉が鳴く。特に、このごろ関東でも勢力を拡大しているクマゼミの鳴き声は、もはや公害級である。芭蕉も、この蝉の声を聴いては「岩にしみ入る」とは詠めなかったであろう。
そんな蝉の鳴き声を聞きながら眠た目をこすり、何気なく思ったのは、日本人の季節感のいい加減さ。夏の季語となる「蝉」は、立秋も過ぎて生き生きと鳴く。対して、秋の季語の「蜩」は、五月雨降る薄暗がりにカナカナと鳴く。
日本人は季節感を大切にするというが、そこに生じるのは観念が投影した季節。起承転結に対応させるように春夏秋冬を置き、その概念に呼応する事物を拾い上げるか、もしくは、そこに存在する事物にその概念を押し込んだ。結果、日本人は季節を愛でるようにはなったが、その感覚はどこか歪んでしまっている。
それに立ち向かったのが正岡子規。正岡子規の写生論は、単に文芸の一分野における挑戦ではなく、日本人の現実を無視した意識に、変革を促すものだったのではないかと思う。
が、子規の奮闘にかかわらず、今でも歳時記をめくると「???」がたくさん並ぶ。旧暦の時代にあってさえ二十四節気とのずれが生じていたのに、明治の改暦を経て、どうにも収拾がつかなくなってしまった。
今さら書き換えよと言っても無駄であろう。梅雨の最中に蜩が鳴いても、その声の聞こえる範囲は秋なのである。そんな矛盾に悩んでしまった時には、うまい酒を呷るに限る。
福岡の名門「三井の寿」で生まれる「Cicala」は、「チカーラ」と読み、イタリア語で「蝉」を指す。夏の限定酒として出荷され、ほどよいリンゴ酸の渋みが涼を呼ぶ。盃を重ねるほどに、おおいなる力(ちかーら)を与えてくれる旨酒である。
けれども、酔い伏して目覚める朝に秋を知る…
蜩や一日一日をなきへらす 子規
▶ 三井の寿 夏純吟 Cicala
▶ 蝉(末成歳時記)
▶ 蜩(末成歳時記)
梅雨は明けたが8月の空。はやも朝顔が咲き、次の季節を匂わせる。
今年の立秋は8月7日。昨日は、ようやく現れた晩夏の太陽を浴びながら、往く夏を惜しんだ。場所は雑司ヶ谷の法明寺。ここに、「蕣塚(あさがおづか)」と呼ばれるものがある。
蕣塚は、朝顔の彫金で有名だった戸張富久の句に、酒井抱一の朝顔が入った石碑。今は注目する人も少なく、境内の植え込みの中にひっそりと佇んでいる。
戸張富久は元祖藪蕎麦とも目される人物で、晩年には「喜惣次」と称し雑司ヶ谷に蕎麦屋を営み、酒井抱一や大田南畝といった当時の文化人との交流を深めていた。
ただ、蕎麦の評価は微妙である。大田南畝は、「見渡せば麦の青葉に藪のそば きつね狸もここへ喜惣次」と歌っているものの、汁が悪いものだから蕎麦汁を持参して食べに行く者がいたとか。
富久の店はもうないが、名店「藪」にあやかる店は数多い。昨夜はそのひとつで、栄光富士の朝顔ラベルという酒を飲んだ。アテは夏蕎麦。蔓のように箸にまとわりつく麺を流し込めば、心の中に花開く。思わず調子に乗りすぎて、酔いをさますに一苦労。主人に水をもらって、「朝顔に心とられてもらい水」。
ところで、蕣塚の句は
蕣や久理可羅龍のやさすがた
朝顔を、不動明王の剣に巻き付く龍に見立てたものだ。ただ、境内に朝顔を見つけられなかったことは残念であった。
旧暦6月となる7月21日にもなれば、この五月雨もやむだろうと思っていたが、甘かった。7月になって陽光を浴びたか?
地球温暖化や環境の変化というのは、次の投資先を確保するための投資家の方便だと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。たしかに、ここ数年の日本の夏は狂っている。しかも、今年はコロナ禍も重なり散々だ。
まあ、オリンピックが延期になったことは、この国に集結する人々にとっては幸いしたかもしれない。このような中でオリンピックを決行したなら、コロナ以上の死者が出ていてもおかしくはない。
因みに、芭蕉の時代と比較すると、東京の夏の気温は約3度上昇しているという。そういえば江戸時代の句は、現代ほどに暑さに言及したものはないように思える。そんな中、芭蕉に見えるのが
暑き日を海にいれたり最上川
1689年7月30日の酒田で詠まれたもの。ここには、かの有名なフェーン現象による暑さが詠みこまれている。
これは特殊な自然現象による高温だから、山形の夏は温暖化の影響を受けていないだろうと予想してみたが、違った。山形県でも、夏の平均気温は右肩上がり。100年前と比べて、約1度の上昇がみられる。
実はそんな中、山形の日本酒も上昇中。近年では十四代や出羽桜が奮闘し、吟醸先進県と呼ばれる。2016年には、都道府県別で初めて、山形県の日本酒が地理的表示(GI)に指定された。さらに、地域独特の取り組みも数多く存在し、中でも県内4蔵が共同して季節ごとに送り出す「山川光男」は、2016年にデビューするや、全国的な人気を誇る男前に成長した。
今年の夏は、山にも川にも行けそうにないから、こいつとゆっくり話すとしよう。
▶ 山川光男 2020なつ
▶ 松尾芭蕉
▶ 暑き日を海にいれたり最上川
またも熊本が襲われた。熊本地震では、あの赤酒がやられた。今回は球磨焼酎が、大きな痛手を受けていると聞く。日本酒党にとっても、九号酵母の故郷だけに、心配の種は尽きない。
そんな中、花の香酒造のホームページに、「営業再開」の文字を見てちょっと胸をなでおろす。
花の香は、明治35年に妙見神社所有の神田を譲り受けて酒造りを開始したという、由緒ある酒造。獺祭で修業した蔵元が送り出す日本酒は、盤清水という御神水と地元で自社栽培した米を用い、熊本の誇る9号酵母で醸し出される美味い酒。焼酎が幅を利かせる熊本にあってもその名は轟き、日本だけでなく、世界中の日本酒ファンを魅了している。
マケルナ熊本!
雨又も降りきし花火つゞけ打つ 星野立子
「無風」と書いて「むかで」と読む。ラベルを見れば、手に取るのさえ躊躇われる酒。
出会いは場末の酒場。壁に貼られたメニューを目で追い、「むふう」と声を張り上げると出てきたのがコレ。もっきりで注がれた横に、店主が悪戯っぽく瓶を並べ、「もっと勉強しな」と笑ったのを覚えている。しかし、どのようにしても「むかで」とは読めない。胸ポケットから取り出したペンで「百足虫」と書いて講釈を垂れると、店主は「同じじゃないか」と高笑い。「百足虫」だって、「むかで」とは発音できないと。さらに、
百足虫憎し一家の長の吾をさす
という百合山羽公の俳句を持ち出すものだから、こちらは何も言えなくなってしまった…
無風の夜は、あつかった。けれども、苛立ちの中で口にしたそれは意外---
「無風」のラベルは、前進しかできない百足虫にあやかり貼り付けられているという。その怪しい佇まいからは想像もできない奥深さをもつ酒。優しい甘さに満ちあふれた日本酒であった。
▶ 無風
ときめく夏が来なくなって久しい。日々仕事に追われ、ようやく一区切りつく週末に、遅くまで開けている居酒屋で酒を飲む。
そんな中、ひと夏に一度は注文するのがこの酒。はじめて出会った夏には、その怪しい出立に戸惑いを覚えたものだ。さらには、「セクスィー山本酵母が使われている」と胡乱な目で説明する店主を見て、耳が熱くなるのを感じてしまった。
この酒は、ハッキリ言って美味い。しかし、ふつうの美味さとは違う。そのセクスィーは、通常のものにはない独特の苦みを生み出し、それがついつい忘れられなくなる…
今年もまた、ドキドキを求めて暖簾をくぐる。こんな俳句を携えて。
くちびるに触れてとけせぬ花氷 (陰)