黒龍 大吟醸 龍
ワインの熟成技術を応用し、昭和50年(1975年)に、日本一高価な日本酒として一升5000円で発売開始。この日本初の市販長期熟成大吟醸酒は、半世紀近く経つ今、現代人の嗜好にマッチし、さらに人気。
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日本酒に「大吟醸」の名を初めて冠した黒龍
黒龍(こくりゅう)福井県吉田郡永平寺町 黒龍酒造株式会社
日本酒を語る上で、黒龍酒造の名は、決して欠かすことのできない存在です。創業者である初代石田屋二左衛門が文化元年(1804年)に創業して以来、二世紀以上の時を経て、黒龍は単なる酒造メーカーを超え、日本酒の未来を切り拓く先駆者として、その名を不動のものにしています。
「黒龍伝説」ここに始まる
黒龍酒造の歴史を語る上で、最もエポックメイキングな出来事と言えるのが、「黒龍 大吟醸 龍」の発売です。当時の日本酒業界では、大吟醸酒は鑑評会に出品するための特別な酒であり、採算をとるのが難しいことから市販には不向きだとされていました。しかし、黒龍酒造はあえてこの常識を打ち破り、当時としては驚きの高価格で「大吟醸 龍」を市場に送り出しました。これはまさに、「表示に関する自主規制基準(酒造組合中央会)」が定められ、複雑化する酒のあり方が見直されようとしていた時代。そこに、「大吟醸」の名を初めて冠した市販酒として大きな衝撃を与えました。その挑戦は世間の予想を裏切り、多くの愛飲家に受け入れられ、黒龍伝説の第一歩となったのです。
黒龍の哲学
黒龍の哲学は、単なる革新に留まりません。熟成酒に特に定評があり、時を超えて磨き抜かれた深みと複雑な香りは、多くの人々を魅了してきました。皇太子様ご成婚の際の引き出物や、長野オリンピックの接待用として使用されたことからも、その卓越した品質と格式の高さがうかがえます。
また、黒龍酒造は酒米を育む土壌と生産者を大切にすることで知られています。全国の蔵元と共に「フロンティア東条21」という団体を結成し、日本酒造りに最適な酒米として知られる兵庫県東条地区の最上級の山田錦を積極的に用いて、妥協のない酒造りを行っています。
伝統を重んじながらも挑戦を続ける黒龍酒造
そして、黒龍のもう一つの顔と言えるのが、燗酒の可能性を広げた「九頭龍」シリーズです。黒龍酒造のブランド名は、蔵のそばを流れる「九頭竜川」の古称「黒龍」に由来しています。この九頭竜川のように、常に新たな挑戦を続ける黒龍酒造は、冷やして飲むのが主流だった大吟醸の概念を変え、燗にすることでさらに味わいが花開くという、日本酒の新たな楽しみ方を提案しました。九頭龍は、温度によって表情を変える豊かな香りと、まろやかな口当たりが特徴で、冷酒とは一味違う奥深さを堪能させてくれます。
このように、黒龍酒造は伝統を重んじながらも、常に新しい価値観を創造し続けてきました。「黒龍 大吟醸 龍」で日本酒の常識を覆し、熟成酒の可能性を追求し、「九頭龍」で燗酒の魅力を再発見させる。その一つひとつの挑戦が、今日の日本酒業界を形作ってきたと言っても過言ではありません。黒龍の酒は、単なる飲料ではなく、日本酒の未来を紡いできた情熱と技術の結晶なのです。
黒龍 石田屋
平成元年発売。皇太子様ご成婚の引き出物として使われ、黒龍の人気を不動のものにした。純米大吟醸酒を低温にて熟成。かつての屋号「石田屋」を冠す。「二左衛門」と並ぶ黒龍の最高峰。
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九頭龍 大吟醸
日本酒好きなら大吟醸を燗にしたりしないが、あえてそのタブーを破るために造られた日本酒。冷でも燗でも驚くほど美味い。創業200周年となる2004年に発売され、定番となった力作である。
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