2025年7月、日本酒の世界は活気に満ちています。新酒鑑評会の結果発表、夏向けの限定酒のリリース、そして国内外での日本酒イベントなど、多様な動きが日本酒愛好家の注目を集めています。特に話題となっているのは、特定の人気銘柄の限定品や、夏にぴったりの爽やかな「夏酒」、そして受賞歴のある実力派の日本酒です。
突出した存在感を放つ「DATE SEVEN」
2025年7月、日本酒ファンの間で熱い視線を集めているのが、宮城県の七つの蔵元が手掛ける共同醸造酒「DATE SEVEN」です。この画期的なプロジェクトは、異なるテーマとリーダー蔵のもとで醸される限定酒で、今回、約4年ぶりのリリースとなりました。
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宮城の粋を集めた「奇跡の酒」
DATE SEVENは、宮城県を代表する七つの実力派蔵元(浦霞、墨廼江、伯楽星、山和、萩の鶴、黄金澤、勝山)が、互いの技術と知恵を結集して酒質向上を目指す、他に類を見ないプロジェクトです。毎回リーダー蔵が交代し、各工程(原料処理、麹、酒母、醪、上槽、貯蔵、ブレンド)を担当する蔵元も変わるため、一期一会の個性豊かな味わいが楽しめるのが最大の魅力です。この共同作業が、単独では生み出せない「奇跡の酒」を創造し続けています。
2025年「SEASON2 Episode4」の躍動
今回は「DATE SEVEN SEASON2 Episode4」という銘が入り、7月7日午後7時に抜栓が解禁されました。今年は「浦霞」と「伯楽星」がリーダー蔵を務め、それぞれの蔵の個性を色濃く反映した2種類のスタイルがリリースされました。共通して兵庫県産山田錦を100%使用し、精米歩合48%の純米大吟醸というハイスペックで、その品質へのこだわりがうかがえます。
【浦霞style「海ボトル」】宮城酵母と協会12号酵母を併用し、浦霞が培ってきた伝統的な酒造りの技術が光る、上品で華やかな香りと味わいが特徴です。穏やかでありながらも存在感のある一本として評価されています。
【伯楽星style「山ボトル」】 新澤醸造店が独自に保存する酵母を使用し、伯楽星らしい高い技術に裏打ちされた、完熟メロンのような艶やかな香りと白葡萄を思わせる気品ある味わいが魅力です。洗練された飲み口は、まさに伯楽星の真骨頂と言えるでしょう。
国内外を巻き込む熱狂
DATE SEVENの人気は国内に留まりません。発売日である7月5日には、全国の多くの酒販店で争奪戦が繰り広げられました。そして、7月7日の抜栓解禁日には、SNS上で「ダテセブン解禁」の投稿が相次ぎ、日本酒ファンの喜びの声で溢れました。
さらに、海外での注目度も急上昇しています。7月8日には、日本酒ブームが続く韓国で初の試飲イベントが開催され、前売り券が瞬く間に完売するなど大成功を収めました。昨年、日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことも相まって、日本酒全体の価値が再認識される中で、DATE SEVENのような革新的な共同プロジェクトは、海外からも大きな関心を集めています。仙台市内でも、仙台駅での販売会や提携飲食店での提供など、様々な場所でこの特別な日本酒を楽しむ機会が提供され、DATE SEVENの話題で持ちきりでした。
ネット上にも商品は出ていますが、人気と仕込み量が少ないことが相まって、すぐに無くなってしまいそうな勢いです…
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