澤屋まつもと|伏見酒の新境地

澤屋まつもと 守破離

守破離の人気酒「伝統を守りつつもそれを破り、新境地を創造する」との思いが込められた「守破離」。いくつかのバージョンがあるが、いずれも、伝統的な骨太さの上にポップな感覚を添えた造りと言えば良いだろうか。バランス感覚に優れた、料理に合う日本酒。

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菜の花の蔵で生まれる新感覚の伏見酒

澤屋まつもと(さわやまつもと)京都市伏見区 松本酒造株式会社

1791年に屋号「澤屋」で酒造りを始めた松本酒造は、伏見の名門のひとつ。菜の花の蔵として映画などにも度々登場する本社酒造場は、「近代化産業遺産」に認定され、「日出盛」の銘柄は全国に知れ渡っている。俳句で飲む日本酒と澤屋まつもと
歴史と伝統を誇る蔵ではあるものの、折からの日本酒離れに苦しむ中、萬乗醸造で修業した杜氏が2010年に帰ってきて変わった。伝説の料理人として知られた兄の松本庄平氏と、「澤屋まつもと」をプロデュース。製造装置を生かしながらも手造り感覚を大切にし、伝統の骨太さの中に現代感覚を秘めたバランス感覚に優れた日本酒を造り上げている。米を大切にした純米系の日本酒は、様々な料理にマッチし、瞬く間に全国に広がって行った。
大手の蔵が軒を並べ大量出荷されていく伏見酒の中にあって、地酒に近い感覚の、特殊な地位を築き上げているブランドである。

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