風の森 秋津穂 純米大吟醸 しぼり華
風の森と言えば、まずは秋津穂。ドメーヌ化を行い、食用米である秋津穂を見事に日本酒に仕上げた。風の森の特徴である発泡感も素晴らしい。辛口ながらもフレッシュな味わいには、ため息が出る。
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尽きることのないアイデアで魅了する風の森
風の森(かぜのもり)奈良県御所市 油長酒造株式会社
高鴨神社の近くに、風の森峠がある。天誅組が陣を敷いた場所で、それに加わった伴林光平が「夕雲の所絶をいづる月を見む 風の森こそ近づきにけり」の和歌をのこしている。
その、風の森のある御所市に蔵を構えるのが、1719年創業の油長酒造。
風の森付近で酒米を契約栽培し、金剛葛城山系の豊かな水を使って醸造する日本酒は、日本酒ファンのみならず、全国の酒造からも常に注目されている。というのも、独自のアイデアを生かした日本酒造りを行っているからである。
まず特筆すべきは、全量無濾過・無加水・純米・生酒・しぼり華(責めをカットし、華やかな味わいにする搾り方)というこだわり。それにより、発泡感を残したフレッシュな味わいを特徴とする日本酒が生まれる。そして、このフレッシュ感を生かすために、2018年2月からは一升瓶を廃止し、720㎖瓶以下の容量で全品流通することになった。
さらに、原料となる米にもこだわりがある。もちろん山田錦を使った美味い風の森もあるが、注目すべきは、食用米である秋津穂や、奈良の酒米である露葉風を契約栽培したものを日本酒にしていること。酒米の王様とも呼ばれる山田錦にも劣ることのない、むしろ独特の味わいが際立つ、見事な「風の森」になっている。
また、2013年からは、実験的な酒造りから生まれた ALPHA シリーズが販売されている。独創的な技術で日本酒の可能性を追求している商品で、現在 TYPE7 まで市場に出ており、常に驚きと喜びで受け入れられてきた。
次は何が出るのか目が離せない…風の森はそんな日本酒である。
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▶ 風の森のブログ記事 2020年5月24日
風の森 ALPHA シリーズ
タイプごとにタイトルがついており、TYPE1 「次章への扉」、TYPE2 「この上なき華」、TYPE3 「世界への架け橋」、TYPE4 「新たなる希望」、TYPE5 「燗 SAKE の探求」、TYPE7 「一期一会」となっている。それぞれに実験的な造りとなっているが、どれも実験段階を超えた完璧な逸品である。
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